上質な素材と作りの良さ、機能性を兼ね備えた
3つのスタンダードアイテム


軽やかでしなやか、かつきちんと見える、
定番のロングセラージャケット

〈ebure〉の定番の一つとして人気を集めるのが、ライトドライウールジャケットです。こちらは2018年から5年にわたり、同じ素材で作り続けているロングセラーアイテムとなっています。
女性もののジャケットにメンズテーラードのそのエッセンスを注入し、シルエットづくりに肝となる芯地や肩パット、プレスのかけ方にこだわって作りました。ジャケットとしての機能性やディテールを大切にしながら女性が着たときに美しく見えるシルエットで、肩肘張った印象にならないよう優しい雰囲気に仕上げています。

特徴は素材にあります。その名の通りウール素材でありながらドライタッチのため、とにかく軽く柔らかく、しなやかなのが魅力。作り始めた当初は、ジャケットには薄すぎる生地なのでは、という懸念もありましたが、かえってその柔らかさがいい意味での抜け感になり、さっと肩がけしたり、カーディガンがわりに羽織れたりとカジュアルな着こなしに合うアイテムとなりました。
素材は世界三大毛織物産地の一つとして知られる、岐阜県の尾州産。細い糸を使って丁寧に織り上げた柔らかい生地は、テキスタイルの産地だからこその技。デザインはシーズンごとに、少しずつアップデートを図っていますが、肩幅はあえてベーシックに。身幅や背中は、ジャケットを肩がけした時にモタっとせずに、美しく流れるような形をイメージしながらスマートな後ろ姿にこだわりました。今年は全体的に少しずつ着丈や袖丈を伸ばしています。基本の形はブレることなく、時代に即してディテールを変化させることで、いつでも新しい印象をキープできると考えています。